人類が金を活用し始めたのは紀元前6世紀にまでさかのぼるといいます。その後、エジプト文明のあたりでは神格化され、近代には通貨としてその役割を果たすようになります。金は銅や鉄と共に、人類に大きな影響を与えてきた鉱物といえるでしょう。ここでは、人類が金を発見してからの、金と人類のかかわりについて話していこうと思います。

金というものは、どうも私たち人間にとって大変な魅力…いや、魔力を持っているのかもしれません。「金があるかも知れない」という、わずかな情報を耳にしただけでも、人々は未開の地アメリカのゴールドラッシュに身を投じ、300年もの間、黄金郷エルドラドを地図から消すのをためらい、はるかかなた黄金の国ジパングを探すために航海にでてきたのです。この章では、そんな人間と金とのかかわりについて、以下の3つを紹介してみたいと思います。
オリンピックの時期になると必ず話題になるのが、今回は何個の金メダルを取れるのか、といった類の話ですね。選手のほうからすれば人の気も知らないで、とグチりたくなることでしょうね。さて、金メダルとくれば銀メダル、銅メダルも話題にいれたいところ。
そもそも、なんで金銀銅なのか、ちょっと考えてみましょう。何回も出して申し訳ないのですが、元素周期表を見てみると、金の縦族には銀、銅がいます。さらに、金鉱石を精錬すると、銀、銅が同時に採れることも珍しくありません。なるほど、そこらへんがポイントなのかと思って調べてみると、最初のオリンピックでは一位の選手には銀メダルが与えられ、二位の選手には銅メダルが与えられたとあります。
その後、第二回のオリンピックでは三位まで表彰することになりました。それはいいのですが、困ったのが与えるメダル。銅より価値の低い金属でメダルを作るのはどうも表彰している感じがしない…ということで、急遽銀の上の金属、金でメダルを作ってやったのですね。つまり、銀より金の方がゴージャスだから、というだけの理由でした。深読みして損した…。
金メダルは、銀メダルに金メッキをほどこしたものです。純金では柔らかすぎるし、価格も高くなりすぎますしね。ただし、最低でも6グラム以上の金を使用することになっています。正式には、銀や銅はそのままの材質のものが使われることになっており、金メダルは純銀メダルに金を6グラム以上メッキしたもの、ということになります。
こうしてみると、価格なら銀メダルと金メダルには、1.2万円程度の差しかないわけですね。もちろん、貰った当人からしてみれば、その価値の差は計り知れないものでしょうけれど。




